はじめに
マツダ・ロードスターといえば、「人馬一体」という言葉が象徴するように、軽さと自然な操作感で多くのドライバーを魅了してきた名車ですよね。
その中でも、現行NDロードスターの最も手の届きやすいモデルが「Sグレード」。価格は280万円台とリーズナブルでありながら、FR(後輪駆動)・6MT(マニュアル)・1.5L NAエンジンという、走りの本質をすべて備えています。
「装備を削っただけの廉価版なのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、実はこのSグレード、軽量ボディが生む“ヒラヒラ感”や自然なコントロール性など、ロードスター本来の魅力が最も純粋な形で味わえるグレードなんです✨
この記事では、Sグレードの装備や走行性能、上位モデルRSとの違いをじっくり比較しながら、「本当にお買い得なのか?」を徹底検証していきます。また、より快適に・安全に楽しむためのおすすめアイテムも紹介します。
これからロードスターを検討している方はもちろん、「NDロードスターの素顔をもっと知りたい!」という方にも、きっと役立つ内容になっています。さっそく見ていきましょう🚗💨
Sグレードの基本スペックと特徴
NDロードスターのSグレードは、シリーズの中で最も“素”の状態に近いモデル。
派手な装備こそありませんが、実はこのシンプルさこそがロードスターらしさの真骨頂なんです。
■ スペック概要(NDロードスター S)
- エンジン:1.5L 直列4気筒 DOHC(自然吸気)
- トランスミッション:6速マニュアル(6MT)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- 車両重量:1,010kg
- 最高出力:132ps / 7,000rpm
- 最大トルク:15.5kgf・m / 4,500rpm
- WLTCモード燃費:17.2km/L
- 新車価格:2,898,500円(税込)
パワー数値だけを見ると「控えめ」に感じるかもしれません。ですが、1トンちょっとという軽さと組み合わさることで、走り出した瞬間に“軽快さの魔法”を感じます。
■ 軽さが生む“ヒラヒラ感”
ロードスターのSは、装備を最小限にしたことでわずか1,010kgという驚きの軽量ボディを実現。
この軽さこそが、コーナーでステアリングを切った瞬間に「スッ」とノーズが入る“ヒラヒラ感”を生み出しています。
また、16インチホイールと195/50R16のタイヤが標準装備されており、過度にグリップが強すぎないため、車との対話を楽しみながら限界を感じ取ることができます。
■ 1.5L NA+6MTが奏でる自然な走り
Sグレードに搭載される1.5Lエンジンは、NA(自然吸気)ならではのリニアなレスポンスが魅力。
アクセルを踏んだ分だけ素直に回転が上がり、まるで機械が“呼吸している”かのような気持ちよさがあります。
そして、ショートストロークでカチッと決まる6MTのシフトフィールはまさにロードスターの象徴。
ギアを繋ぐたびにエンジンと対話しているような感覚が味わえます。
■ 日常でも扱いやすい設計
街乗りや通勤、ちょっとしたドライブでもストレスが少なく、クラッチやシフト操作が軽いため、マニュアル初心者でも楽しめる一台。
段差での突き上げも穏やかで、硬すぎず柔らかすぎない“ちょうどいい足回り”が日常との相性を高めています。
つまり、Sグレードは「派手な装備は要らない。純粋に走りを感じたい」という人にぴったりなモデル。
ロードスターの原点を最も感じられるのが、このSグレードなんです。
RSグレードとの違いを徹底比較
NDロードスターのSとRSは、どちらも同じ1.5L NAエンジンを搭載していますが、性格はまったく違います。
Sが「素の楽しさ」を味わうモデルだとすれば、RSは「完成された走り」を楽しむモデル。
では具体的に、どんな違いがあるのでしょうか?
■ SとRSの装備比較
| 装備項目 | Sグレード | RSグレード |
|---|---|---|
| サスペンション | 標準ダンパー | BILSTEIN製ダンパー(スポーティで引き締まった乗り味) |
| ブレーキ | 標準キャリパー | Brembo製(フロント)+スリットローター |
| 補強パーツ | なし | タワーバー+トンネルブレース付き |
| シート | ファブリック(軽量で柔らかめ) | RECAROシート(高いホールド性) |
| オーディオ | 6スピーカー | BOSEサウンドシステム搭載 |
| 車両重量 | 1,010kg | 1,060kg(+50kg) |
| 価格(税込) | 2,898,500円 | 3,679,500円 |
その差は781,000円。この金額で、サスペンション・シート・ブレーキ・補強・サウンドといった“走りと快適性のパッケージ”が手に入ります。
■ RSの魅力とSの強み
RSは、サーキットや高速走行を前提にした総合力重視の仕上がり。
BILSTEINの引き締まった脚はコーナーでの安定感が抜群で、RECAROシートのホールド性も安心感があります。走り込みたい人には最高の仕様です。
一方で、Sの魅力は軽快さと柔らかさ。
段差をいなすような穏やかな乗り味と、荷重移動がわかりやすい挙動が特徴で、低速域でもクルマの反応をしっかり感じ取れます。
■ どちらを選ぶべき?
- RSを選ぶ人:走り込みたい人、完成度を求める人、純正でベストな状態が欲しい人。
- Sを選ぶ人:街乗り中心で、自分のペースで少しずつカスタムを楽しみたい人。

つまり、Sは「ロードスターの素の楽しさを味わう人向け」、RSは「走りの精度を追求したい人向け」。
どちらも正解ですが、Sはコストを抑えつつ“軽さという唯一無二の価値”を持っています。
Sグレードの走行評価
NDロードスターSグレードの魅力は、スペック表では読み取れない“軽さの体感”と“素直な操作感”。
実際に走らせると、装備の豪華さよりも「軽いってこんなに楽しいんだ」と感じさせてくれます。
■ 軽快でリズミカルなハンドリング
まず印象的なのがステアリングの反応。
切り始めのレスポンスがとにかく自然で、「ハンドルを回す → 車が動く」のタイムラグがほとんどありません。
このダイレクト感こそ、1,010kgという軽さがもたらす最大の恩恵です。
車体が軽いため、ブレーキやアクセル操作への反応も素早く、コーナーの進入から脱出まで一連の動きがリズミカル。
峠道ではスピードを出さなくても“走っている”実感を味わえます。
■ エンジンの伸びとNAらしいフィール
1.5Lの自然吸気エンジンは、数字上は控えめでもフィーリングが抜群。
アクセルを踏み込むと、ターボ車のような急な加速ではなく、まるで楽器のように回転が軽やかに上がっていきます。
特に4,000〜7,000rpmのゾーンは気持ちよさのピーク。
エンジンが「もっと回して」と語りかけてくるような感覚で、ドライバーの右足がつい笑顔になります。
■ 6MTの完成度は国産トップクラス
NDロードスターの6速マニュアルは、国産車でも屈指の出来。
ショートストロークで「カチッ」と決まるシフトフィールは、何度操作しても心地よく、ギアを繋ぐたびに達成感があります。
クラッチペダルの重さも絶妙で、渋滞や街乗りでも疲れにくい設定。
Sグレードはマニュアル操作の楽しさを最もストレートに感じられるモデルです。
■ 街乗りでの快適性も◎
RSのようなBILSTEINサスではない分、街中の段差や継ぎ目でも突き上げが少なく、乗り心地はとても穏やか。
タイヤも195/50R16というほどよいサイズで、コストも安く、グリップと快適性のバランスが取れています。
低速域での扱いやすさ、ステアの軽さ、ブレーキのコントロール性――。
すべてが「ちょうどいい」バランスで、毎日乗っても飽きのこない相棒に感じるはずです。
■ 総評:Sは“速度ではなく感覚を楽しむ”クルマ
Sグレードは、スピードやタイムを競うタイプではなく、日常の中で走る楽しさをじっくり味わえるクルマ。
ちょっとしたカーブや街角の右折ですら、ロードスターの哲学――“人馬一体”――を感じる瞬間があります。

派手さはないけれど、軽やかで、素直で、いつでも笑顔になれる。
それがSグレード最大の魅力です。
Sをもっと楽しくするカスタム・強化手順
Sグレードの魅力は、“素のままでも楽しい”こと。
でも少しずつ自分好みに味付けしていくと、走りの質感がどんどん深まります。
ここでは、Sグレードのバランスを崩さずに「気持ちよさ」を伸ばすおすすめカスタム手順を紹介します。
① タイヤとアライメントを見直す(まずはここから)
最初に手を入れるなら、タイヤとアライメント調整がベスト!
純正でも十分に楽しいですが、グリップとフィーリングをもう一段引き上げるなら高性能タイヤに交換するのが◎。
- おすすめタイヤ:YOKOHAMA ADVAN Fleva / DUNLOP DIREZZA DZ102 など
- アライメント調整でステアリングの反応が格段にシャープに!
このステップだけで「ステアリングが生き物みたいに動く!」と感じる人も多いです🐍
② ブレーキ強化で安心感UP
スピードを上げる前に、まずは“止まる力”の底上げを。
いきなりBremboを入れなくても、ブレーキパッド+フルード交換だけで十分効果を感じられます。
- おすすめ手順:
- ・スポーツパッドに交換(制動力+タッチ改善)
- ・DOT4クラスのフルードへ変更
- ・ステンメッシュホースでペダルの剛性感UP
この3点を揃えるだけで、下り坂のコーナーでもブレーキの安心感が全然違います。
③ 補強パーツ(トンネルブレース・タワーバー)を追加
RS標準のフロントタワーバーやトンネルブレースを後付けすると、連続コーナーで車体がしっかり“一枚板”のように動くようになります。
「ボディが一塊になる感覚」が味わえるようになり、ステア操作がより正確に伝わります。
ただし、硬くしすぎるとロードスターらしい“ヒラヒラ感”が薄れることも。
目的に合わせて段階的に導入するのがポイントです。
④ リアスタビライザー追加で安定感をプラス
レーンチェンジ時やワインディングでの姿勢変化を抑えたい人は、リアスタビ追加もおすすめ。
ただし入れ方次第で「軽快さ」が損なわれることもあるので、ショップに相談しながら調整しましょう。
⑤ LSD(アシンメトリックLSD)の導入
限界走行やサーキットを楽しみたい人向け。
ノーマルでも十分楽しいSですが、LSDを入れるとトラクションの立ち上がりが鋭くなり、加速時の安定感が高まります。
ただし扱いがシビアになるので、導入は理解してからが◎。
💡カスタムの心得
ロードスターSは、手を加えるほどに「自分だけの味」に育っていくクルマです。
でも、NVH(ノイズ・振動・ハーシュネス)のバランスを崩すと日常使いがストレスになることも。

通勤にも使うなら、“快適さを犠牲にしない範囲”で仕上げていくのがおすすめ。
駆動系やサスペンションを触る前には、ディーラーや専門店に保証内容を確認しておきましょう。
日常使いでも便利なおすすめアイテム
NDロードスターSグレードは、ベース車としての完成度が高いですが、
ちょっとしたアイテムをプラスするだけで、快適さや安全性がぐんと上がります。
ここでは、日常メンテやドライブをもっと安心・楽しくしてくれるおすすめグッズを紹介します✨
① Aurlloct トルクレンチ
タイヤ交換やホイール脱着の際に欠かせないのがトルクレンチ。
締め付けトルクを正確に管理できるため、ナットの緩みや締めすぎによるトラブルを防げます。
特にAurlloct トルクレンチは、精度が高く軽量で扱いやすいと評判。
クリック感がしっかりしていて、はじめて使う人でもトルク管理がしやすいのが特徴です。
タイヤ交換をDIYで行う方はもちろん、「トルクをきちんと管理して愛車を守りたい」方におすすめです🧰
② タイヤ空気圧モニター(TPMS)
意外と見落としがちなのがタイヤの空気圧管理。
空気圧が少し下がるだけで、燃費悪化・タイヤ寿命の短縮・グリップ性能低下など、さまざまな悪影響が出ます。
そんなときに便利なのがタイヤ空気圧モニター(TPMS)。
リアルタイムで4輪の空気圧を表示してくれるので、走行中でも異常をすぐに察知できます。
軽量なFR車のNDロードスターでは、空気圧の変化がハンドリングに直結するため、このTPMSはまさに“走り好きの安全装備”。
日々の通勤でも、峠ドライブでも、常に安心して走れる頼もしい相棒です。
💡プラスαのおすすめ
- 高性能タイヤ(例:ADVAN Fleva、DIREZZA DZ102)
- 高精度エアゲージ(携帯型)
- 車載電動ポンプ(空気圧の微調整に便利)

どれもNDロードスターSの“軽快さ”を最大限に引き出すサポートアイテム。
日常メンテを楽しみながら、愛車との距離をもっと近づけましょう😊
Sグレードが向いている人
NDロードスターSグレードは、万人におすすめできるわけではありません。
けれど、「走ること」そのものを楽しみたい人にとっては、最高の入り口になる1台です。
■ こんな人にぴったり!
- ① 6MTを学びたい人
ロードスターのMTは操作が軽く、ギアのつながりもスムーズ。これからマニュアルを覚えたい人に理想的です。 - ② 軽快なステアフィールを味わいたい人
1トン少々の軽量ボディだからこそ、ステアリングを切るたびに「車が生きている」ような感覚が味わえます。 - ③ コストを抑えつつFRの世界を楽しみたい人
価格を抑えながらも、FR×6MTという組み合わせを新車で買えるのは貴重。維持費も比較的リーズナブルです。 - ④ カスタムを少しずつ楽しみたい人
素の状態で十分楽しいSは、手を加えるほど自分らしい1台に育ちます。カスタムの余白がたっぷり残されています。
つまり、Sグレードは「シンプルに走りを楽しみたい人」「車と対話したい人」にぴったりの相棒なんです。
まとめ:Sは“走りの原点”を味わえる最良の選択
RSが“完成されたロードスター”なら、Sは“自由に育てるロードスター”。
どちらが優れているという話ではなく、SにはSだけのピュアな魅力があります。
軽さがもたらす俊敏なハンドリング、自然吸気エンジンの伸びやかなフィーリング、そして6MTの確かなクリック感。
そのすべてが「運転する楽しさ」を再確認させてくれます。
RSとの価格差は781,000円。
その差額を“タイヤ”“ドライビングレッスン”“メンテナンスツール”に投資すれば、あなたのSはもっと笑顔をくれる一台になります😊
NDロードスターSは、いまの時代ではほとんど絶滅した「ライトウェイトFRの純粋なスポーツカー」。
その価値をこの価格で手にできること自体が、もう“奇跡”かもしれません。

派手な装備よりも、ハンドル越しの楽しさを求めるなら――
NDロードスターSは、間違いなくあなたの期待に応えてくれる相棒です。
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よくある質問
- QSグレードでもサーキット走行はできますか?
- A
可能です。ただしそのままだとブレーキの熱ダレやタイヤのグリップ不足が出るので、スポーツパッド+高温対応フルードに交換するのが安全です。無理に攻めず、まずはドライビングレッスンなどで感覚を掴むのがおすすめです。
- QRSとの違いを後付けで埋めることはできますか?
- A
基本的には可能です。RS標準のBILSTEINダンパーやタワーバー、Bremboブレーキもアフターパーツで装着可能。
ただし純正相当の部品はコストが高く、取付にも専門知識が必要な場合があるので、信頼できるショップに相談しましょう。
- QSとNR-Aの違いは何ですか?
- A
NR-Aはモータースポーツベースグレードで、LSDや補強パーツ、冷却性能が強化されています。
サーキットや競技を前提とした設計で、Sよりも走りの安定性を重視しています。
一方Sは、街乗り〜ワインディングを中心に楽しむ人に最適な仕様です。


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