今日は「低重心化ってなに?」「どうして重い車なのに速い車があるの?」という、スポーツカー好きなら一度は気になるテーマをやさしく解説していきますね。
クルマの世界では昔から「軽さは正義」と言われがちですが、じつは“軽い=速い”とは限りません。むしろ最近のスポーツカーは、ある程度の重さがあってもサーキットで驚くほど速いことがあります。その秘密こそが、今回の主役である「低重心化」なんです。
重心が下がるとクルマの動きが安定して、カーブでもスッと向きが変わったり、ブレーキ時に前のめりになりにくかったりと、運転がとっても楽になります。とはいえ、ローダウンなどを含めた低重心化にはメリットだけじゃなく、実は見落としがちなデメリットもあるんですよ。
そこでこの記事では、低重心化の基本から、なぜ速さにつながるのか、ローダウンとの違い、注意点までをまとめて解説していきます。スポーツカー初心者の方はもちろん、走りを極めたい中級者・上級者の方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ楽しんで読んでくださいね✨
低重心とは何か?
クルマにおける「重心」の基礎
まずは「低重心」の前に、そもそも重心とは何かを押さえておきましょう。重心とは、クルマ全体の重さが「ここに集まっている」と考えられるポイントのことです。イメージとしては、クルマをその一点で支えてもバランスが取れる位置ですね。
例えば、背の高いSUVと背の低いスポーツカーを比べると、多くの場合、SUVの方が重心が高く、スポーツカーの方が重心が低くなります。重心が高いクルマは、カーブで曲がるときに大きく傾きやすく、逆に重心が低いクルマは姿勢変化が少なく安定しやすいという特徴があります。
この「どのくらい傾きやすいか」をイメージしやすくするなら、
・頭の位置が高い二階建てバス
・地面に近いレーシングカート
を比べると分かりやすいです。同じスピードで曲がろうとすると、二階建てバスのほうが倒れそうで怖いですよね。これがまさに、重心の高さの違いによる挙動の差なんです。
低重心のメリット(基礎編)
では、重心が低いと具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。ここではまず、基礎的なポイントを整理しておきます。
- ① ロールが減って姿勢が安定する
カーブでクルマが傾く動き(ロール)は、重心が高いほど大きくなります。重心を低くするとロール量が減るので、車体がフラフラせず、ハンドル操作に対して素直に動いてくれるようになります。 - ② コーナリング速度を上げやすい
ロールが大きいと、タイヤのグリップが不安定になりやすく、限界も読みづらくなります。低重心だと姿勢変化が小さいので、タイヤのグリップをしっかり使い切りやすく、結果としてコーナーを速く・安全に曲がることができます。 - ③ 加速・減速時のピッチングが減る
急加速でグッと後ろに沈んだり、急ブレーキで前のめりになったりする動き(ピッチング)も、重心が高いほど大きくなります。低重心なクルマは、この前後の揺れも少なくなるので、乗っていて安心感が増します。 - ④ タイヤの接地性を高めやすい
ロールやピッチングが大きいと、一部のタイヤだけに荷重が集中してしまい、グリップ力を無駄にしてしまうことがあります。低重心だと荷重移動がマイルドになり、4本のタイヤをバランスよく使いやすいので、結果としてグリップの総量を引き出しやすくなるんです。

このように、低重心は「なんとなくスポーツっぽい雰囲気」のためではなく、クルマの動きを根本から安定させて速さと安心感の両方を手に入れるための大事な要素なんです。ここを理解しておくと、次の「なぜ重いのに速い車があるのか?」という話も、スッと入ってきますよ。
低重心化はなぜ「速さ」につながるのか?
「軽い=速い」は必ずしも正しくない理由
スポーツカーの世界ではよく「軽ければ軽いほど速い」と言われます。でも、実際の市販スポーツカーを見ると、必ずしもそうとは限らないんです。例えば、GRヤリスやGRスープラ、日産GT-Rのように、決して軽量とは言えないのにサーキットで驚くほど速いクルマはたくさんあります。
その理由のひとつが低重心化と重量バランスの最適化です。単純に軽さだけを追い求めるのではなく、「どこに重さがあるか」をコントロールすることで、より安定した動きと高いコーナリング性能を実現しています。
重心の位置が速さを左右するメカニズム
クルマが旋回するとき、車体には遠心力が働き、外側へ引っ張られる力が生まれます。このとき重心が高いほど車体は大きく傾き、サスペンションには過剰な負担がかかり、タイヤのグリップも安定しません。
一方、重心が低いクルマは、ロール量が小さく、荷重移動が穏やかになります。これにより、4本のタイヤを均等に使いやすくなり、結果としてカーブを速いスピードで抜けることができるんです。
低重心+最適な重量配分=重くても速い車が生まれる
スポーツカーは必ずしも「軽量こそ正義」ではありません。むしろ最近の高性能車は、パワーユニットや補強材などで車重が増えても、メーカー独自の工夫で重心を下げたり、前後左右の重量バランスを最適化したりして、総合的な速さを高めています。
- エンジンを低い位置にマウントする
- ルーフ材をカーボンにして上側を軽量化する
- バッテリーを車体中央・低い位置に配置する
こうした工夫が積み重なって、たとえ車重が増えても“曲がる・止まる・走る”という基本性能を落とさず、むしろ速さに直結する挙動を実現しているんですね。

つまり、重さよりも「重心がどこにあるか」「どう動くか」のほうが、走行性能に大きな影響を与えるというわけです。
ローダウン(車高を下げる)と低重心化の違い

「車高を下げれば低重心」はじつは半分正解、半分間違い
よく「ローダウン=低重心化」と思われがちですが、実はこの2つは似ているようで全く別の概念なんです。
ローダウン:車体と地面の距離を下げること
低重心化:重心そのものを下げること
例えば、サスペンションを短くして車高を下げても、エンジンの位置やバッテリーの位置が変わらなければ、重心の高さはほとんど変わりません。見た目は低くなっても、「車の動きそのもの」は劇的に変わらないケースも多いんですね。
ローダウンのメリット
- 空力が改善される(車体下の流速が安定し、前後バランスが良くなる)
- スタイリングが引き締まる(ホイールアーチの隙間が減ってスポーティな見た目に)
- コーナーでのロール量が少し減る
ただし、ローダウンの効果は「根本的な重心の位置を変える」というより、サスペンションの動き方を変えることで姿勢変化を抑えるという性質が強めです。
ローダウンのデメリット
メリットも多いローダウンですが、デメリットも確実に存在します。
- 乗り心地が悪化しやすい
ストローク量が減るため、どうしても硬い乗り味になりがち。 - 実用性が下がる
コンビニの段差や立体駐車場の傾斜など、日常で気を遣う場面が一気に増えます。 - 空力抵抗が増えることもある
ダウンフォースが増えてもドラッグが増えれば最高速や燃費に影響する場合も。
特に「段差・傾斜」に弱くなるのはローダウン車の宿命です。腹擦りを防ぐために、あるアイテムがめちゃくちゃ便利なので、ここで紹介しておきますね♪
■ kaitou カースロープ 高さ3段階 波型(2個セット)
✅ Amazonでチェックする
✅ 楽天でチェックする

ローダウン車で「段差が怖い…」「自宅の駐車場がキツい…」という人にとって、このようなスロープはまさに救世主。車体の前後を守るためにも、ひとつ持っておくと安心ですよ♡
低重心化・ローダウンを行うときの注意点
ここからは、実際にローダウンやメンテナンスを行う際に気をつけたいポイントをまとめていきますね。低重心化は運動性能を高めてくれる反面、「扱い方」を間違えるとクルマを傷めたり、最悪の場合は事故につながることもあります。
最低地上高の保安基準に注意する
日本の保安基準では、最低地上高は90mm以上と決められています。 極端なローダウンをすると、この基準を割ってしまい車検に通らないだけでなく、日常走行でもバンパーやマフラーを擦りやすくなるので要注意です。
アライメント調整は必須
車高を変えると、サスペンションの角度(キャンバー・トー・キャスター)が変化します。 この状態で走り続けると、
- ハンドルが取られる
- タイヤの片減りが進む
- ブレーキングが不安定になる
といったトラブルにつながります。 ローダウン後は、必ず4輪アライメント調整を行いましょう。
ジャッキアップポイントに気をつける
車高が低くなると、下にもぐる作業やジャッキアップ作業が一気に難しくなります。 無理に純正ジャッキを入れようとすると、サイドシルやジャッキポイントを傷める原因に…。
そんな場面で頼りになるのが油圧式フロアジャッキです。車高の低い車でも入りやすく、安定感が段違いですよ。
■ メルテック(meltec) 油圧フロアジャッキ 2t
✅ Amazonでチェックする
✅ 楽天でチェックする
油圧ジャッキは作業の安全性が段違いに向上するので、DIYでタイヤ交換や車高調整をする方にはとってもおすすめです♡
段差・傾斜の走行は慎重に
ローダウン車にとって、コンビニの出入り口、立体駐車場の坂、道路工事の段差などは天敵です。アプローチ角を意識しながらゆっくり進み、極力斜めに侵入することで車体の底を守れますよ。

ここまでのポイントを押さえることで、低重心化・ローダウンのメリットを活かしつつ、愛車を長く大切に乗り続けることができます。次は、クルマの挙動と低重心の関係を“もっと深く”理解していきましょうね♪
低重心のスポーツカーが選ばれる理由
ここまで低重心の仕組みやメリットを見てきましたが、「じゃあ実際の走りではどんな違いがあるの?」と気になっている方も多いはず。ここでは、スポーツカーが低重心を追求する理由を、リアルな走りの感覚に近い視点でまとめていきますね。
カーブで「思った通りに曲がる」安心感
低重心のスポーツカーに乗るとまず感じるのが、曲がる瞬間の軽さと自然さです。 ハンドルを切った分だけスッと向きが変わるので、まるで自分の体の一部のように動いてくれる感覚があります。
この「予想通りに動く」という特性は安全にもつながっていて、急カーブや見通しの悪い場所でもコントロールがしやすく、精神的な余裕が生まれます。
高速道路での安定感が圧倒的
低重心の車は高速道路で本領発揮します。 直進中に風を受けても車体がグラつきにくく、レーンチェンジもスーッと自然。 長距離ドライブでも疲れにくいのは、この姿勢変化の小ささのおかげなんです。
特に、路面の継ぎ目や橋の上での横風など、「軽い車だと怖い」ようなシーンでも、低重心の車ならしっかり安定して走ってくれます。
限界が高く、挙動が読みやすい
スポーツカーにとって大切なのは、ただ「速い」だけじゃなく、限界の高さと、限界に近づいたときの扱いやすさです。
低重心な車は、限界が高いだけでなく、挙動の変化がとても素直なので、ドライバーが「どこまで攻められるのか」を感じ取りやすいんですね。
- 急ハンドル時に破綻しにくい
- スリップが始まってもコントロールしやすい
- 姿勢の変化が小さいので、ブレーキやアクセルの調整がしやすい

こうした特性があるからこそ、スポーツカーは一般道でも高速でも「運転していて楽しい」と感じるんです。
まとめ
今回は「低重心化のメリット」と「なぜ重い車なのに速い車があるのか?」という、スポーツカーの本質にグッと近づくテーマをお話ししました。 ポイントをあらためて振り返ると、こんな感じです。
- 低重心はロールを抑えて車体姿勢を安定させる
- 荷重移動が穏やかになり、タイヤのグリップを使い切りやすい
- 重さより“どこに重さがあるか”が走りの性能を左右する
- ローダウンは低重心化とは別物(メリットもあるがデメリットも多い)
- 日常の走りでも安全性・安心感が大きく向上する
スポーツカーと聞くと、どうしても「馬力」や「軽量化」ばかりが注目されがちですが、実は“重心の位置”こそが車の走りを決める大きな要素なんです。 だからこそ、重いボディを持ちながらもサーキットで驚くほど速い車が存在するわけですね。
もしあなたが今「車高を下げたい」「もっと曲がる車にしたい」と思っているなら、まずは自分の車がどんな動きをするのかをじっくり観察してみてください。 走り方や環境に合わせて、無理のない範囲で楽しむのがいちばんですし、愛車を長く大切にできるコツでもありますよ♡
あわせて読みたい
- スポーツカーの「回頭性」とは?カーブで差が出る操縦性の秘密を徹底解説!
- 車高調は街乗りに必要?乗り心地とデメリットを徹底解説【初心者向けガイド】
- 軽量化で速くなる?車のパワーウェイトレシオを改善する方法と注意点
- ダウンフォースとドラッグとは?F1カーやスポーツカーの空力性能の秘密
- FFスポーツカーは本当に遅いのか?知られざるメリットと速さの秘密を徹底解説!
よくある質問
- Qローダウンすると本当に速くなりますか?
- A
サーキットのように一定の速度域では効果がありますが、日常の街乗りでは体感できるほどの“速さ”につながらないことも多いです。むしろ段差や乗り心地の問題が目立つ場合もあります。
- Q低重心化はDIYでできますか?
- A
基本的にはメーカーの設計段階で決まる部分が多く、一般ユーザーがDIYで行うのは難しいです。ただし、軽量ホイール化やバッテリー位置の変更など、わずかに重心へ影響を与えるカスタムは存在します。
- Qどれくらい車高を下げるのが安全ですか?
- A
最低地上高90mmを確保するのが前提です。実用性を考えるなら落としすぎないほうが快適で、腹擦りトラブルを避けるポイントにもなります。


※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。リンクを経由して商品を購入された場合、当サイトに報酬が発生することがあります。
※本記事に記載しているAmazon商品情報(価格、在庫状況、割引、配送条件など)は、執筆時点のAmazon.co.jp上の情報に基づいています。
最新の価格・在庫・配送条件などの詳細は、Amazonの商品ページをご確認ください。