「三菱FTOって、なんで一部では“名車”扱いされているの?」
90年代スポーツカーを調べていると、シビックやインテグラ、シルビアあたりはよく見かけますよね。
でも、その中で少し異質な存在なのが三菱FTOです。
FFなのにスポーツカーとして高く評価され、しかも2.0L V6 MIVECというかなり珍しいエンジンを搭載。当時は日本カー・オブ・ザ・イヤーまで受賞した車でした。
その一方で、「不人気だった車」「影が薄かった」「今は部品がない」なんて話も多く、評価がかなり割れている1台でもあります。
実際、今の感覚で見るとFTOはかなりクセのある車です。
現代のターボ車みたいな分かりやすい速さではありませんし、古い三菱車ならではの維持の難しさもあります。
ただ、だからこそハマる人にはとことん刺さるんですよね。
高回転まで滑らかに回るV6 MIVEC、コンパクトで軽快なFFシャシー、そして「他人と被らない90年代JDM感」。
派手ではないのに、乗れば「あ、これ好きだわ…」となるタイプの車です。
今回は、そんな三菱FTOについて、
- なぜ名車と呼ばれているのか
- なぜ不人気だったのか
- 今から買うなら何に注意すべきか
- どんな人に向いている車なのか
このあたりを、90年代スポーツカーの背景も交えながら整理していきます。
【結論】三菱FTOは隠れた名車なのか?
FTOは「人を選ぶ名車」
結論からいうと、三菱FTOは「誰にでもおすすめできる車」ではありません。
ただ、ハマる人にはかなり深く刺さる、“通好みのFFスポーツ”です。
特に、
- シビックやインテグラ以外のFFスポーツを探している人
- 90年代JDMの独特な雰囲気が好きな人
- 高回転NAエンジンが好きな人
- 人と被らないスポーツカーに乗りたい人
こういうタイプの人には、今でもかなり魅力的な1台だったりします。
逆に、「とにかく速い車が欲しい」「維持がラクなスポーツカーがいい」という人だと、正直かなり苦労する可能性があります。
FTOは“性能だけで評価する車”というより、フィーリングや時代性を楽しむ車なんですよね。
名車と言われる理由はV6 MIVECとFFの完成度
FTOが今でも評価される最大の理由は、やはり2.0L V6 MIVECの存在です。
当時の国産スポーツカーは直4高回転エンジンが主流でしたが、FTOはかなり珍しいV6エンジンを搭載していました。
しかも自然吸気で200馬力。
数字だけ見ると今では特別速いわけではありませんが、このエンジンは「速さ」より「気持ちよさ」が魅力です。
7000rpm付近まで滑らかに回っていく感覚は、今のターボ車ではなかなか味わえません。
さらに、FTOはFFスポーツとしての完成度もかなり高い車でした。
当時のFF車は「アンダーステアが強い」「曲がらない」と言われがちでしたが、FTOは軽量ボディとショート&ワイドな設計によって、かなり軽快に曲がります。
実際、「FFっぽくない自然なハンドリング」が評価されることも多いですね。
このあたりは、FRスポーツとはまた違う楽しさがあります。
ただし今買うなら“旧車としての覚悟”は必要
ただ、ここはかなり大事なポイントです。
FTOは2020年代の感覚だと、もう完全に“旧車寄り”の存在です。
つまり、購入価格だけで判断すると危険なんですね。
特に注意したいのが、部品供給です。
外装パーツや内装部品は入手困難なケースも増えていて、事故や破損をきっかけに修理が長期化することもあります。
「安かったから買ったけど、直せなくて手放した」というケースも珍しくありません。
また、FTOは個体差もかなり大きくなっています。
同じGPXでも、
- しっかり整備されてきた個体
- 長年放置気味だった個体
- 改造ベースで酷使された個体
この差がかなり激しいです。
なので、FTOは“車種選び”というより、“個体選び”が重要な車と言ったほうが近いかもしれません。
三菱FTOの基本情報・スペック概要
FTOの販売時期・車名の由来
三菱FTOは、1994年に登場したFFスポーツクーペです。
「FTO」という名前は、Fresh Touring Originationの略で、「新鮮で若々しいツーリングカーの創造」という意味が込められていました。
実はこの名前、1970年代に存在した「ギャランクーペFTO」から受け継がれたものでもあります。
ただ、初代FTOがFRベースだったのに対して、1990年代のFTOはFFスポーツとして生まれ変わりました。
当時の三菱はGTOやランサーエボリューションなど、かなり尖ったスポーツモデルを展開していた時代です。
その中でFTOは、「日常でも楽しめるライトウェイト寄りのスポーツクーペ」という立ち位置でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | 三菱 FTO |
| 販売期間 | 1994年〜2000年 |
| 駆動方式 | FF |
| ボディタイプ | 2ドアクーペ |
| 代表エンジン | 6A12型 2.0L V6 MIVEC |
| 最高出力 | 200PS(GPX/GP Version R) |
| 車重 | 約1100〜1200kg台 |
GPXとGP Version Rの位置づけ
FTOを語るうえでよく名前が出るのが、「GPX」と「GP Version R」です。
特にGPXは、FTOを代表するグレードとして有名ですね。
このグレードには、200PSを発生するV6 MIVECエンジンが搭載されていました。
そしてGP Version Rは、そのGPXをベースに、さらに走り寄りに仕上げた仕様です。
専用エアロや軽量ホイール、スポーツサスペンションなどが装備され、今でも人気があります。
中古市場でも、この2グレードは価格が高めになりやすいですね。
逆に、GR系などの非MIVECグレードは比較的手が届きやすいこともあります。
ただし、「安いからハズレ」というわけではありません。
街乗り中心なら、むしろ非MIVECモデルのほうが扱いやすいと感じる人もいます。
スペックだけでFTOを判断するとズレやすい
FTOは、スペック表だけ見ると少し誤解されやすい車です。
たとえば、「200馬力だからかなり速そう」と思う人も多いのですが、実際のキャラクターは少し違います。
FTOの魅力は、“低回転からドカンと加速する速さ”ではありません。
むしろ、回転数を上げるほど気持ちよくなるエンジンフィールにあります。
なので、最近のターボ車みたいな分かりやすいトルク感を期待すると、「思ったより普通?」と感じる人もいます。
逆に、高回転NAらしい伸び感や、V6独特の滑らかさが好きな人にはかなり刺さります。
このあたりは、単純な馬力比較だけでは見えない部分なんですよね。
三菱FTOが名車と呼ばれる理由
V6 MIVECの気持ちよさが唯一無二だった
FTO最大の魅力は、やはりV6 MIVECエンジンです。
今でも「FTOって何がそんなに良かったの?」と聞かれたら、私はまずこのエンジンを挙げます。
当時の国産スポーツカーは、シビックやインテグラのような高回転型直4エンジンが主流でした。
そんな中、FTOはかなり珍しい2.0L V6を搭載していたんです。
しかも、ただのV6ではありません。
三菱の可変バルブ機構「MIVEC」を組み合わせることで、高回転まで一気に吹け上がる性格を持っていました。
このエンジン、数字以上に“回していて気持ちいい”んですよね。
アクセルを踏み込むと、回転数の上昇に合わせて音もフィーリングも変化していきます。
特に6000rpmを超えてからの伸び感は、「あ、これ90年代の高回転NAだ…」と感じる独特の世界があります。
しかもV6なので、直4系とは違って回転フィールがかなり滑らかです。
ガサついた感じが少なく、どこか上質なんですよ。
この「高回転NAの気持ちよさ」と「V6の滑らかさ」が両立しているのが、FTOの大きな個性でした。
FFスポーツとして完成度が高かった
FTOは、「FFなのに面白い」と評価されることが多い車でもあります。
今でこそFFスポーツは一般的ですが、1990年代はまだ「スポーツカーならFR」というイメージがかなり強かった時代でした。
そんな中でFTOは、FFらしい安定感を持ちながら、かなり軽快に曲がる車として評価されたんです。
理由はいくつかありますが、大きいのは車体バランスですね。
FTOは全長を抑えつつ、ワイドなスタンスを持った設計になっていました。
さらに、車重も比較的軽めです。
その結果、鼻先の入り方が自然で、「FFっぽい強いアンダーステア感」が比較的少なかったんですよ。
もちろん、限界域ではFFらしい動きになります。
ただ、公道レベルではかなり気持ちよく曲がれる車でした。
この感覚は、単純な速さとはまた違います。
「運転していて楽しいFFスポーツ」という表現が、かなりしっくり来る車ですね。
ATですら先進的だった
FTOはMTだけが評価されている車、と思われがちですが、実はATもかなり特徴的でした。
搭載されていた「INVECS-II」は、当時としてはかなり先進的なATです。
ドライバーの操作傾向を学習し、変速タイミングを変化させる機能までありました。
今では珍しくありませんが、1990年代半ばとしてはかなり未来感のある装備だったんですよね。
さらに、マニュアルモード付きATも採用されていました。
現代のDCTみたいな俊敏さはありませんが、「スポーツATを本気で作ろうとしていた時代の熱量」はかなり感じます。
なのでFTOは、単純に“速い車”というより、三菱が当時かなり本気で作った技術投入モデルだったと言えるんです。
当時から高く評価されていた車だった
今の中古車ブームで急に再評価された…と思われることもありますが、FTOは当時からしっかり評価されていました。
代表的なのが、「1994-1995 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞です。
つまり、発売当初から「完成度が高い車」として認められていたわけですね。
もちろん、販売面では苦戦しました。
ただ、それと車そのものの完成度は別の話です。

むしろFTOは、「時代に埋もれてしまった良車」という表現のほうが近いかもしれません。
三菱FTOが不人気だった理由
不人気だった=ダメな車ではない
まず最初に整理しておきたいのが、「不人気」と「完成度が低い」は別ということです。
FTOは、当時のレビューや評価を見ると、走行性能そのものはかなり高く評価されていました。
実際、日本カー・オブ・ザ・イヤーまで受賞していますからね。
それでも販売面では苦戦しました。
つまりFTOは、“車として失敗した”というより、“時代との噛み合わせが悪かった車”なんです。
このあたりを理解すると、「なぜ名車なのに不人気だったのか」がかなり見えてきます。
スポーツクーペ冬の時代に入ってしまった
FTOが登場した1994年頃は、まだスポーツクーペ人気が残っていました。
でも、その後の時代の流れがかなり厳しかったんです。
1990年代後半になると、ミニバンやSUV人気が一気に拡大しました。
家族で使いやすい車や、実用性重視の車が求められる時代になっていったんですね。
すると、2ドアクーペは急速に厳しい立場になります。
特にFTOみたいな「趣味性の高いFFスポーツクーペ」は、市場全体がかなり縮小してしまいました。
今でこそ90年代スポーツカーは人気ですが、当時はむしろ“スポーツカー暗黒期”に向かっていた時代なんです。
なので、FTO単体が悪かったというより、ジャンル全体が逆風だった側面はかなり大きいですね。
ライバル車の存在感が強すぎた
FTOが埋もれた理由として、ライバルの強さも無視できません。
当時の国産スポーツ市場には、かなり強烈な車が並んでいました。
- シビック
- インテグラタイプR
- プレリュード
- シルビア
- 180SX
このあたりですね。
特にホンダ勢は、「VTEC=高回転スポーツ」のイメージをかなり強く確立していました。
その結果、FTOのMIVECは性能自体は高くても、どうしても知名度で埋もれやすかったんです。
さらに、シルビア系FRスポーツの人気も非常に強かった時代でした。
「スポーツカーならFR」という価値観もまだ根強かったので、FFだったFTOはそこでも少し不利だったんですよね。
三菱スポーツの中でもキャラが地味だった
もうひとつ大きかったのが、三菱の中での立ち位置です。
当時の三菱には、かなりインパクトの強いスポーツモデルがありました。
たとえば、
- ランサーエボリューション
- GTO
この2台は特に存在感が強烈でした。
ランエボはWRC直系の4WDターボ。
GTOは巨大なハイパワーGT。
どちらも“分かりやすい凄さ”があります。
それに対してFTOは、
- 軽快なFF
- 高回転NA
- コンパクトクーペ
という、少し玄人好みな方向性でした。
派手な速さより、「乗ると良さが分かるタイプ」だったんです。
だからこそ今になって評価されている面もありますが、当時はその魅力がかなり伝わりにくかったんですよね。
安全基準変更も生産終了に影響した
FTOは2000年に生産終了となりました。
背景には、販売台数の減少に加えて、安全基準への対応コストもあったと言われています。
当時は側面衝突安全基準の強化が進んでいた時期で、古い設計の車は大規模な改修が必要になるケースもありました。
ただ、ここは少し注意が必要です。
「安全基準だけが原因で終了した」と断定できるわけではありません。
実際には、
- スポーツクーペ市場の縮小
- 販売減少
- 開発コスト
- 三菱全体の経営状況
こういった複数要因が重なった結果と見るのが自然ですね。

なのでFTOは、「人気がなくて終わった車」というより、“時代の変化に飲み込まれたスポーツクーペ”として見るほうが実態に近いと思います。
三菱FTOの走りの評価と魅力
速さより“回して楽しい”タイプのスポーツカー
FTOは、現代のハイパワーターボみたいな「踏んだ瞬間にドン!」という速さの車ではありません。
むしろ、アクセルを踏み込みながら回転を上げていく過程を楽しむタイプです。
この感覚、最近の車ではかなり貴重なんですよね。
特にV6 MIVECは、高回転域に入ってから一気にキャラクターが変わります。
低回転では意外と普通なんです。
でも回していくと、エンジン音も吹け上がりもどんどん気持ちよくなっていきます。
「速さを体感する」というより、“回転上昇そのものが楽しい”感覚ですね。
これは、ターボ車中心になった今だとかなり独特です。
特に現代車に慣れている人ほど、「この時代のNAってこんなに気持ちよかったのか…」と驚くかもしれません。
FFなのに軽快に曲がる
FTOは、FFスポーツとしてかなり完成度が高い車でした。
実際に評価されていたのも、単純な加速力より“曲がる楽しさ”です。
FF車というと、
- 曲がらない
- 鼻先が重い
- アンダーステアが強い
こんなイメージを持たれがちですよね。
もちろんFTOもFFなので、限界域ではそういう動きはあります。
ただ、公道レベルではかなり自然にノーズが入っていく感覚があります。
理由として大きいのは、
- 比較的軽量なボディ
- ショート&ワイドな設計
- 低めの重心感
このあたりですね。
特にワインディングを流していると、「FFなのに意外と軽快だな」と感じる人は多いと思います。
FRみたいにリアを積極的に動かすタイプではありません。
でも、安定感が高くて怖さが少ないので、スポーツドライビング初心者でも比較的扱いやすい部類でした。
今乗ると“90年代らしさ”をかなり感じる
ただし、現代車と比べると古さを感じる部分もあります。
これは良い意味でも悪い意味でもですね。
たとえば、
- ステアリングの重さ
- ペダル操作感
- AT変速スピード
- ボディ剛性
このあたりは、現代車ほど洗練されていません。
逆に言えば、「ちゃんと機械を操作している感」がかなり強いです。
最近のスポーツカーは電子制御が非常に優秀なので、速く走れてもドライバー側の入力がかなりマイルドだったりします。
FTOはもう少し生っぽいんですよね。
アクセル操作、シフト操作、荷重移動。
そういう“運転している感覚”が濃い車です。
だからこそ、今でもファンが残っているんだと思います。
MTとATでキャラクターがかなり違う
FTOはMT人気が高い車ですが、ATにも独特の魅力があります。
MTはやはり、高回転NAとの相性が抜群です。
自分で回転を合わせながら引っ張っていく楽しさがありますし、MIVECの切り替わり感も味わいやすいですね。
一方でATは、「90年代スポーツATの面白さ」を感じるタイプです。
今のDCTみたいな爆速変速ではありません。
ただ、INVECS-II独特のクセや、当時としてはかなり先進的だった制御を楽しめます。
中古市場ではMTのほうが人気で価格も高めですが、「街乗り中心ならATのほうがラク」という声も実際あります。
ただしATは年式的に状態差がかなり大きいので、変速ショックや滑りはしっかり確認したいところですね。
三菱FTOの中古注意点と維持費
中古相場は“価格”より“状態”が重要
今のFTOは、「いくらで買えるか」より「どんな状態の個体か」のほうが圧倒的に重要です。
特にGPXやGP Version Rは人気があり、状態の良いMT車だと価格がかなり上がっているケースもあります。
逆に、安い個体には注意が必要です。
もちろん全部が危険というわけではありません。
ただ、FTOは年式的にかなり古くなっているので、安い理由がちゃんと存在することも多いんですよね。
たとえば、
- 長期放置歴がある
- オイル漏れを抱えている
- AT不調がある
- 事故歴が不明
- 改造ベースで酷使されていた
こういったケースです。
特に90年代スポーツカーは、「購入価格は安かったけど整備費で一気に持っていかれる」が本当に起きます。
なので、FTOは“安い個体を探す”より、“整備履歴がしっかりしている個体を探す”意識がかなり大事ですね。
部品供給リスクはかなり大きい
FTOを今買うなら、ここは避けて通れません。
部品供給問題です。
特に厳しくなりやすいのが、
- ヘッドライト
- 外装パーツ
- 内装樹脂部品
- 一部電装系
このあたりですね。
年式的に純正新品が出にくい部品も増えていて、中古部品や流用に頼るケースもあります。
なのでFTOは、「ぶつけても普通に直せる現行車感覚」で考えると危険です。
特にフロント周りは部品探しが長期化するケースもあります。
ただ、全部が絶望的というわけではありません。
足回りや駆動系は、一部でランサーやミラージュ系との共用部品もあります。
専門店やオーナーコミュニティの情報がかなり重要になるタイプですね。
購入前に確認したい故障ポイント
FTOで特に確認したいのは、エンジン・AT・油脂類まわりです。
まず定番なのが、V6エンジンのオイル漏れですね。
ヘッドカバー周辺から滲みが出ている個体は比較的多いです。
完全に避けるのは難しい年式ですが、漏れ量が多い個体は注意したいところです。
次に重要なのが、MIVECの作動状態。
高回転まで回したときに吹け上がりが不自然だったり、切り替わり感が極端に鈍い場合は要注意です。
そしてAT車なら、
- 変速ショック
- 変速遅れ
- 滑り感
このあたりはかなり確認したいですね。
試乗できるなら、冷間時と暖気後の両方を見たいところです。
あと地味に多いのが、内装劣化です。
センターコンソール周辺のベタつきや割れは、年式的にかなり発生しやすくなっています。
中古購入後の状態確認には、OBD診断機を持っておくと便利です。
警告灯が消えていても、内部にエラー履歴が残っているケースがあります。
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維持費は“旧車スポーツ枠”で考えたい
FTOの維持費は、現代コンパクトカー感覚では考えないほうがいいです。
燃費だけ見ると、街乗り中心でそこまで優秀ではありません。
さらに年式的に、予防整備コストがかなり重要になります。
特に注意したいのは、
- タイミングベルト関連
- 油脂類交換
- 冷却系
- ブッシュ類
- 足回りリフレッシュ
このあたりですね。
「壊れてから直す」より、「壊れる前に整備する」ほうが結果的に安く済みやすい車です。
また、MIVEC系エンジンはオイル管理もかなり重要です。
高回転型NAなので、雑なメンテ状態だと本来の気持ちよさがかなり失われます。
燃料系のコンディション維持用として、定期的に洗浄系添加剤を使うオーナーもいます。
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買いやすい個体と避けたい個体
FTOは、車種そのものより“個体差”がかなり重要です。
| 判断 | 特徴 |
|---|---|
| 比較的安心しやすい個体 | 整備記録あり・純正状態に近い・専門店管理歴あり |
| 慎重に見たい個体 | 改造多数・長期放置歴あり・AT不調あり |
| 避けたい個体 | 重度オイル漏れ・異音・修復歴不明・錆が深刻 |
特に「安いから」という理由だけで飛びつくと、あとでかなり大変になる可能性があります。

FTOは、“購入価格の安さ”より“長く維持できる状態か”を優先したほうが満足度は高くなりやすいですね。
三菱FTOがおすすめな人・向かない人
FTOがおすすめな人
FTOは、今の感覚でいうとかなり“趣味性の強いスポーツカー”です。
だからこそ、ハマる人には本当に刺さります。
特に向いているのは、こんなタイプの人ですね。
- 人と被らない90年代JDMに乗りたい人
- 高回転NAエンジンが好きな人
- VTEC系とは違う個性を求めている人
- FFスポーツの軽快さが好きな人
- 多少の手間も含めて旧車を楽しめる人
FTOって、“所有してからじわじわ好きになる車”なんですよ。
最初は「思ったより普通?」と感じても、乗っているうちに、
- V6の滑らかさ
- 高回転の気持ちよさ
- 軽快なハンドリング
- 90年代らしい機械感
こういう部分にどんどん愛着が湧いてきます。
あと、イベントや駐車場で被りにくいのも地味に嬉しいポイントですね。
シビックやシルビアほど台数が多くないので、「分かる人には分かる感」があります。
逆に向かない人もかなりハッキリしている
一方で、FTOは万人向けではありません。
特に、次のタイプの人は慎重に考えたほうがいいと思います。
- 故障リスクを極力避けたい人
- 毎日安心して通勤車として使いたい人
- 部品探しを面倒に感じる人
- 維持費をなるべく安く抑えたい人
- 現代ターボ車みたいな速さを期待している人
FTOは、現代車みたいな“ノートラブル前提”では付き合いにくい部分があります。
特に部品供給は、今後さらに厳しくなる可能性もあります。
なので、「安いスポーツカーだから」という理由だけで選ぶと、あとでかなり苦労するかもしれません。
また、速さだけを求める人にも少し方向性が違います。
FTOは、ゼロヨン最強タイプではなく、“回して気持ちいいFFスポーツ”なんですよね。
そこに魅力を感じるかどうかで、評価がかなり変わる車だと思います。
購入前に確認しておきたい判断基準
もし今FTOを検討しているなら、購入前にいくつか確認しておきたいポイントがあります。
特に大事なのは、「車両価格以外をちゃんと考えられているか」です。
たとえば、
- 近くに旧車に強い整備工場があるか
- 部品待ちが発生しても受け入れられるか
- 年間の整備予備費を確保できるか
- 修復歴や整備記録を冷静に確認できるか
このあたりですね。
あと意外と大事なのが、「FTOそのものが好きか」です。
希少車だから。
安いから。
高騰しそうだから。
もちろんそういう入口も悪くありません。
ただ、FTOはかなりクセのある車なので、“なんとなく”で買うと後悔しやすいタイプでもあります。
逆に、
- V6 MIVECに惹かれる
- 90年代三菱スポーツが好き
- FFスポーツの面白さを味わいたい
こういう気持ちがある人なら、かなり満足度は高いと思います。
三菱FTOのよくある誤解・注意点
FFだからスポーツカーとして微妙?
FTOでかなり多いのが、「FFだから本格スポーツじゃないでしょ?」というイメージです。
でも、これはかなり単純化された見方なんですよね。
確かにFRには、
- リア駆動ならではの旋回感
- アクセルで曲げる感覚
- ドリフト適性
といった魅力があります。
ただ、FFにもちゃんと強みがあります。
たとえば、
- 安定性が高い
- 限界挙動が比較的わかりやすい
- 雨でも扱いやすい
- 軽快なハンドリングを作りやすい
このあたりですね。
FTOは、まさに“FFの良さ”をかなり上手く引き出した車でした。
なので、「FRじゃないからダメ」というより、“FFスポーツとしてどう仕上がっているか”で見るほうが、この車の本質に近いと思います。
不人気だった=失敗作ではない
これもかなり誤解されやすいポイントです。
FTOは確かに販売台数では苦戦しました。
でも、それだけで「ダメな車」と判断するのは少し違います。
実際には、
- 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
- 当時の高評価レビュー
- 現在でも残るファン層
こういった事実があります。
むしろFTOは、“市場タイミングが悪かった良車”という表現のほうがしっくり来ますね。
1990年代後半は、スポーツクーペ市場そのものがかなり縮小していった時代でした。
なので、販売不振=性能不足とは限りません。
MIVECはVTECのコピーなの?
これも90年代スポーツカーあるあるですね。
確かに、MIVECとVTECはどちらも可変バルブ機構です。
高回転型NAエンジンという方向性も近いので、比較されることはかなり多いです。
ただ、実際にはエンジンのキャラクターは結構違います。
特にFTOはV6エンジンなので、ホンダ系直4VTECとはフィーリングがかなり異なります。
VTEC系は、軽快で鋭い吹け上がり感が魅力。
一方FTOのMIVECは、もう少し滑らかで上質な回転フィールです。
なので、「どっちが上」というより、“好みが分かれる”タイプですね。
安く買えるならお得?は危険
FTOに限りませんが、90年代スポーツカーは「安い=コスパ最高」と単純には言えません。
特にFTOは、購入後の整備費がかなり重要です。
たとえば、安い個体を買った結果、
- オイル漏れ修理
- 足回りリフレッシュ
- AT修理
- 冷却系トラブル
こういった整備が一気に来ることもあります。
すると、結果的に「高い個体を最初から買ったほうが安かった」というケースも珍しくありません。
なのでFTOは、“価格だけで選ばない”ことがかなり大事です。
旧車だから全部高騰するわけではない
最近は90年代JDM人気もあって、「古いスポーツカー=全部値上がりする」と思われがちです。
でも、実際はかなり差があります。
FTOも一部グレードは価格が上がっていますが、GT-RやFD3Sみたいな超プレミア路線とは少し違います。
理由として大きいのが、やはり部品供給です。
どれだけ魅力的な車でも、“維持できるか”は中古市場でかなり重要なんですよね。
そのためFTOは、「希少だから無限に価格が上がる」というより、“状態の良い個体だけ価値が上がりやすい”タイプに近いと思います。
だからこそ今後は、
- 整備履歴
- 純正状態
- 保管環境
- 事故歴の有無
こういった部分が、さらに重要になっていきそうですね。
まとめ
三菱FTOは、90年代スポーツカーの中でもかなり独特な存在です。
コンパクトなFFクーペに、2.0L V6 MIVECを搭載。
しかも高回転NAらしい気持ちよさと、V6らしい滑らかさを両立していました。
派手な速さを前面に出すタイプではありません。
でも、回して楽しいエンジンフィールや、軽快なハンドリングには今でも強い魅力があります。
だからこそFTOは、「分かる人には深く刺さる車」と言われるんですよね。
一方で、現在は完全に旧車ゾーンへ入りつつあります。
特に注意したいのは、
- 部品供給
- 個体差
- ATや油脂類トラブル
- 整備環境
このあたりです。
なので、「安いスポーツカーだから」という理由だけで飛びつくと、あとからかなり苦労する可能性があります。
逆に、
- V6 MIVECに惹かれる
- 90年代三菱スポーツが好き
- FFスポーツの奥深さを味わいたい
- 人と被らないJDMに乗りたい
こういう人には、今でもかなり魅力的な1台だと思います。
FTOは、“最速”を目指した車というより、“運転して気持ちいい”を突き詰めたスポーツクーペでした。
だからこそ、今乗ると逆に新鮮なんですよね。
もし気になっているなら、スペック表だけではなく、ぜひ実際の音やフィーリングにも注目してみてください。
たぶん、「なんで今でもファンがいるのか」がかなり分かると思います。












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