90年代スポーツカーが好きな人なら、一度は「MR2 SW20」が気になったことがあるかもしれません。
低くワイドなボディに、リトラクタブルヘッドライト。そして“国産ミッドシップ”という特別感。今見ても、かなり雰囲気がありますよね。
ただ、その一方で気になるのが「SW20は危険」という話です。
「初心者には難しい」
「雨の日は怖い」
「スピンしやすい」
こんな評判を見て、不安になった人も多いと思います。
さらに現在は、販売終了から25年以上が経過した旧車です。
中古価格も上がってきていて、「本当に今買って大丈夫なの?」という悩みも出てきます。
実際のところ、SW20は“誰にでもおすすめできる万能スポーツカー”ではありません。
でも、ミッドシップならではの独特な旋回感や、ターボモデルの加速感は、今の車ではなかなか味わえない魅力があります。
だからこそ大切なのは、「危険らしい」というイメージだけで判断しないことなんです。
どんな特徴があって、なぜ人気が続いているのか。
どんな人に向いていて、逆にどんな人には厳しいのか。
そのあたりを整理すると、SW20が“今でも刺さる人には深く刺さる車”だという理由が見えてきます。
【結論】MR2 SW20は今も選ぶ価値がある車
MR2 SW20をひと言で表すなら、「クセは強いけれど、そのクセごと愛され続けている国産ミッドシップスポーツ」です。
今のスポーツカーは、安全装備や電子制御がかなり進化しています。
そのおかげで誰でも速く、安全に走れるようになりました。
一方でSW20は、良くも悪くも“車側が全部助けてくれるタイプ”ではありません。
アクセルの踏み方、ハンドル操作、荷重移動。
そういう運転操作が、そのまま挙動に出やすい車なんです。
だからこそ、「自分で操っている感覚」を求める人には、今でも強烈に刺さります。
SW20は「安くないが唯一性が強いMRスポーツ」
最近のSW20は、以前のような“安い中古スポーツカー”ではなくなってきました。
特にターボの後期型は価格がかなり上昇していて、状態の良い個体だと驚くような値段になることもあります。
それでも人気が落ちない理由は、やはり「代わりが少ない」からです。
- 国産で本格的なミッドシップ
- 2Lターボの強烈な加速
- リトラクタブルライト世代のデザイン
- NSXほど高額ではない
- MR-Sより“スーパーカー感”が強い
この絶妙な立ち位置が、今のSW20の価値につながっています。
特に90年代スポーツカーが好きな人だと、駐車場に停まっているだけでニヤけてしまうタイプの車ですね。
深夜のコンビニで振り返ってしまう率は、かなり高めです(笑)
ただし初心者向けの万能車ではない
とはいえ、SW20は「誰にでもおすすめ!」と言える車ではありません。
理由はシンプルで、現代車と比べると運転も維持も難易度が高いからです。
例えば、今のスポーツカーは電子制御がかなり優秀なので、多少ラフに操作しても車が助けてくれます。
でもSW20は、ミッドシップ特有の挙動がそのまま出やすく、限界付近では操作ミスが挙動に直結しやすいです。
さらに旧車なので、購入後のメンテナンス費用も無視できません。
- ゴム部品の劣化
- 足回りのヘタリ
- エアコン故障
- 部品供給問題
- 錆トラブル
こういった“古いスポーツカー特有の悩み”もセットで考える必要があります。
そのため、「とにかく速い車が欲しい」「故障リスクは絶対イヤ」という人には、正直そこまで向いていません。
逆に、多少の手間も含めて楽しめる人には、かなり魅力的な1台です。
買うなら「状態重視・後期型優先」が基本
これからSW20を買うなら、まず大事なのは“価格より状態”です。
安い個体を見ると魅力的に感じますが、旧車は購入後の修理費で逆転することが本当に多いんですよね。
特に注意したいのが、以下のような個体です。
- 極端に安い
- 整備記録がない
- 改造内容が不明
- 下回りの錆が強い
- 長期間放置されていた
また、型式選びも重要です。
一般的には、初めてSW20を買うなら3型以降が選ばれやすい傾向があります。
理由は、初期型で指摘されていた足回りの特性改善や、全体的な熟成が進んでいるからです。
特に4型・5型は、「SW20としてかなり完成度が高い」という評価も多く見られます。
もちろん1型・2型にも独特の魅力はあります。
ただ、初心者が“怖さ”だけで終わってしまうリスクを減らしたいなら、後期型から入るほうが現実的かなと思います。
MR2 SW20の基本情報・スペック概要
SW20は1989年から1999年まで販売された、2代目トヨタMR2です。
バブル期の国産スポーツカー黄金時代に登場した1台で、「手が届くミッドシップスポーツ」として人気を集めました。
特に特徴的なのが、エンジンを車体中央付近に搭載する“MR(ミッドシップ・リアドライブ)”レイアウトです。
今でも国産車ではかなり珍しい構造で、SW20の独特な走りを作っている最大のポイントでもあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車名 | トヨタ MR2 |
| 型式 | SW20 |
| 販売期間 | 1989年〜1999年 |
| 駆動方式 | MR(ミッドシップ・後輪駆動) |
| 乗車定員 | 2人 |
| エンジン | 3S-GE / 3S-GTE |
| 排気量 | 2.0L |
| 最高出力 | 165PS〜245PS |
NAとターボで性格はかなり違う
SW20は大きく分けると、NA(自然吸気)モデルとターボモデルの2種類があります。
よく「やっぱりターボ一択?」と言われますが、実はそこまで単純ではありません。
ターボモデルに搭載される3S-GTEは、当時としてかなり高性能なエンジンでした。
特に3型以降では245PSまでパワーアップされていて、2Lクラスとしてはかなり速い部類です。
加速時は後輪に荷重が乗るMRレイアウトも合わさって、今乗っても「おぉ…結構本気だなこれ…」と感じるレベルの加速をします。
ただ、その分だけ挙動もシビアになりやすく、アクセル操作には気を使います。
一方、NAモデルの3S-GEは、ターボほど爆発的ではありませんが、アクセル操作に対する反応が自然で扱いやすいです。
特に街乗りやワインディングでは、「NAのほうが怖くなくて楽しい」という人も少なくありません。
そのため、
- 刺激や加速感を重視するならターボ
- 扱いやすさや自然なフィーリング重視ならNA
という考え方がしやすい車です。
1型〜5型で完成度がかなり変わる
SW20は販売期間が長かったこともあり、途中で何度も改良が入っています。
そのため、中古車市場では「1型」「3型」「5型」といった呼ばれ方をすることが多いです。
特に有名なのが、初期型と後期型の足回りの違いですね。
初期の1型は、ハイパワーなMRレイアウトに対して足回りのセッティングがかなり敏感だったと言われています。
もちろん現代タイヤや適切な整備で印象は変わりますが、当時から「ピーキー」という評価は多く見られました。
その後、2型以降でサスペンションやセッティングが見直され、徐々に安定性が改善されていきます。
特に3型以降は、
- ターボ出力向上
- 足回り熟成
- 全体バランス改善
などもあり、「SW20としてかなり完成度が高い」と評価されやすいです。
逆に言うと、SW20は“どの型でも同じ”ではありません。

中古で探すときは、価格や見た目だけでなく、「何型なのか」を必ず確認したいところです。
MR2 SW20が今も人気の理由
SW20はすでに販売終了から25年以上が経過しています。
それでも今なお中古価格が高騰し、探している人が多いのは、単なる“懐かしさ”だけではありません。
実際に乗ると、「この感覚は今の車ではなかなか味わえないな…」と思わせる独特の魅力があります。
国産ミッドシップという希少性
SW20最大の特徴は、やはりミッドシップレイアウトです。
エンジンを車体中央付近に置くMR構造は、フェラーリやロータスなどスーパーカー系では有名ですが、国産車ではかなり珍しい存在でした。
しかもSW20は、“ただ珍しいだけ”ではなく、本格的なスポーツ性能をしっかり持っていたんです。
当時の国産スポーツカーは、FRや4WDが中心でした。
そんな中でSW20は、アクセルを踏んだ瞬間のリア荷重感や、クイッと向きが変わる独特の旋回感があり、「普通のスポーツカーと感覚が違う」と言われることも多かったです。
特に初めてMR車に乗ると、フロントが軽く感じて「なんだこの曲がり方…!」となる人、結構います。
逆に、その独特さがクセになってしまうんですよね。
ターボMRの加速感が今でも刺激的
SW20ターボが今でも人気なのは、単純に「速いから」という理由だけではありません。
“加速の感じ方”がかなり独特なんです。
MRレイアウトは後輪に荷重が乗りやすいので、加速時のトラクション性能に優れています。
そこに3S-GTEターボのパワーが加わることで、後ろからグッと押し出されるような加速感が生まれます。
現代の高性能車は速くてもフラットに加速する車が多いですが、SW20はもっと“暴力的な機械感”があるタイプです。
もちろん、今の基準だと絶対的な速さで現代スポーツカーに勝てるわけではありません。
ただ、「速い」よりも“刺激が濃い”んですよね。
だからこそ、数字では説明しづらい魅力として語られ続けています。
90年代らしいデザインに今もファンが多い
SW20の人気を語るうえで、デザインは外せません。
低く構えたボディに、リトラクタブルヘッドライト。
さらにワイド感のあるリアまわり。
今見てもかなりスーパーカーっぽい雰囲気があります。
特にリアフェンダー付近のボリューム感は、現代のコンパクトスポーツにはあまりない魅力ですね。
しかもSW20は、ただ派手なだけではなく、“トヨタらしいまとまり”もあります。
フェラーリ風と言われることもありますが、実際には日本車らしい実用性や扱いやすさもある程度残されていました。
その絶妙なバランスが、「昔から憧れていた」という人を今でも惹きつけています。
人気の本質は“運転している感覚”の濃さ
SW20が長く愛されている理由を突き詰めると、“体験の濃さ”にあると思います。
今の車は、本当に快適で優秀です。
でもSW20は、もっと人間側が車に合わせる感覚があります。
例えば、
- アクセルの踏み方でリアの動きが変わる
- 荷重移動で曲がり方が変化する
- タイヤ状態でフィーリングがかなり変わる
といった感じで、車との対話感が強いんです。
だからこそ、ただ移動するだけではなく、「運転そのものを楽しみたい人」に刺さりやすい車でもあります。
もちろん、その分だけ難しさや怖さもあります。

でも、その緊張感まで含めて「スポーツカーらしい」と感じる人には、SW20は今でもかなり特別な存在です。
MR2 SW20が危険と言われる理由
SW20について調べると、かなり高い確率で「危険」という言葉が出てきます。
しかも、ただの“昔のスポーツカーあるある”ではなく、わりと本気っぽい話として語られることも多いんですよね。
ただ、ここは少し冷静に整理する必要があります。
SW20は「普通に走っているだけで危険な欠陥車」という意味ではありません。
危険と言われる背景には、MRレイアウト特有の挙動と、初期型のセッティング特性が関係しています。
危険と言われる原因はMR特有の挙動にある
SW20最大の特徴であるMRレイアウトは、運動性能の面ではかなり有利です。
エンジンが車体中央に近いことで、重量物が集中し、車の向きが素早く変わります。
ただ、その反面、限界を超えたときの挙動変化が急になりやすいんです。
特に怖がられやすいのが、リア側が滑り始めた瞬間ですね。
FR車の場合は、リアが流れても比較的ゆっくり姿勢変化するケースがあります。
でもMRは、重心が中央寄りなので、一度リアが流れると回転し始める動きが速いです。
これが「突然スピンする」「立て直しが難しい」と言われる理由です。
もちろん、普通に街乗りしているだけなら、いきなり危険になるわけではありません。
問題になりやすいのは、
- 雨の日
- 古いタイヤ
- 急なアクセルオフ
- 無理な速度進入
- 荒れた路面
など、“タイヤの限界を超えやすい条件”が重なったときです。
初期型はピーキーという評価が強く残っている
SW20の中でも、特に1型は「怖い」という印象を持たれやすいです。
理由としてよく挙げられるのが、当時の足回りセッティングです。
初期型は、ハイパワーなMRレイアウトに対して、サスペンションやタイヤサイズのバランスがかなりシビアだったと言われています。
当時のタイヤ性能も今ほど高くなかったので、限界付近で急激に挙動が変わるケースもあったようです。
その結果、「SW20=危険」というイメージがかなり広まりました。
ただし、ここで誤解しやすいのが、“現代でも全て同じ条件ではない”という点です。
今のSW20は、
- 現代タイヤへの交換
- サスペンションリフレッシュ
- アライメント調整
- ブッシュ交換
などで印象が大きく変わることがあります。
つまり、「1型だから即危険」と単純化できる話ではありません。
逆に後期型でも、タイヤが古かったり、足回りが終わっていたりすると普通に怖いです。
旧車は“型”より“状態”の影響がかなり大きいんですよね。
雨の日やアクセルオフで怖さが出やすい
SW20で特に注意したいのが、荷重移動が急に起きる場面です。
例えば、コーナー中に怖くなって急にアクセルを戻すと、後輪の荷重バランスが変化してリアが不安定になることがあります。
いわゆる“タックイン”に近い動きですね。
FR車感覚で雑にアクセル操作すると、「え、今こんな動くの!?」となることがあります。
特に雨の日はタイヤのグリップ限界が低いので、挙動変化がさらに出やすいです。
だからSW20は、“攻める前提”よりも、まず「急な操作をしない」がかなり大事になります。
これは逆に言うと、丁寧に運転するとかなり気持ちよく走れる車でもあるんです。
初心者がやるべき安全判断
もしSW20を買うなら、まず意識したいのは「昔のスポーツカーだからこそ、タイヤと整備を軽視しないこと」です。
特に優先度が高いのは以下のポイントです。
- 古いタイヤをそのまま使わない
- リアタイヤをケチらない
- 購入後はアライメント確認をする
- 雨の日にいきなり踏み込まない
- 最初から限界走行を試さない
逆に、初心者がやりがちな失敗もあります。
- いきなりフルバケ+ハイグリップ化
- 極端なローダウン
- 安価な車高調導入
- 電子制御のない旧車を現代車感覚で扱う
こういう方向に行くと、“怖いSW20”に近づきやすいです。
SW20は、丁寧に整備された状態で、タイヤや足回りをちゃんと管理していると印象がかなり変わります。

だからこそ、「危険らしい」というイメージだけで判断するより、“どんな状態の個体なのか”を見ることが大切です。
MR2 SW20のメリット・デメリット
SW20は、ハマる人には本当に深く刺さる車です。
ただ、その一方で「これは人を選ぶな…」と思う部分もかなりあります。
特に旧車スポーツは、“好きだけで乗り切れるか”と“現実的に維持できるか”を分けて考えることが大事なんですよね。
ここでは、SW20の魅力と注意点をできるだけリアルに整理していきます。
メリット1:ミッドシップならではの回頭性
SW20最大の魅力は、やはりMRらしいハンドリングです。
特にワインディングを流していると、「鼻先がスッと入る感覚」がかなり独特なんですよね。
FR車だと、前荷重を意識しながら曲げていく感覚がありますが、SW20はもっと“車全体が中心から回る”ような感覚があります。
この回頭性の鋭さは、今でもSW20を好きな人が多い理由のひとつです。
もちろん、限界付近では難しさにもつながります。
でも普通に流すだけでも、「あ、普通のFFやFRとは違うな」と感じやすい車です。
メリット2:3S-GTEターボの加速感
ターボモデルの3S-GTEは、今でもかなり魅力的なエンジンです。
最近のターボ車みたいな“最初から全部太いトルク”というより、「ブーストが乗った瞬間に押し出される感じ」が強いタイプですね。
そこにMR特有のトラクション性能が加わるので、加速時の迫力があります。
特に高速道路の合流や、中間加速では「90年代の2Lターボってやっぱり熱いな…」と感じやすいです。
しかも3S系エンジンは、今でも比較的人気が高く、情報や社外パーツもまだ豊富なほうです。
完全に維持が絶望的というほどではないのも、SW20の強みですね。
メリット3:今見てもカッコいいデザイン
SW20は、デザイン目的だけで買う人がいるのも納得できる車です。
低くワイドなシルエットに、リトラクタブルヘッドライト。
特にリアフェンダー周辺の張り出し感は、かなり色気があります。
最近のスポーツカーは高性能ですが、安全基準の関係もあってボディが大きく厚みのあるデザインになりやすいです。
その点SW20は、90年代らしい“薄く低いスポーツカー感”があります。
夜の立体駐車場とかで見ると、つい振り返ってしまうタイプですね。
デメリット1:整備性はかなり悪い
SW20を維持するうえで避けて通れないのが、整備性の問題です。
MRレイアウトなので、エンジンルームがかなり狭いんですよね。
そのため、普通のFRやFFなら簡単な作業でも、SW20だと工賃が高くなるケースがあります。
例えば、
- クラッチ交換
- ターボ周辺整備
- エアコン修理
- 冷却系メンテ
などは、思った以上に費用がかかることがあります。
さらに最近は、「SW20をしっかり触れる店」が少しずつ減ってきているのも現実です。
購入前に、近くに旧車・スポーツカー対応の整備工場があるか確認しておくと安心ですね。
デメリット2:部品供給と経年劣化の問題
SW20はすでに25年以上前の車です。
つまり、“壊れていなくても劣化している”前提で考えたほうがいいです。
特に注意したいのが、ゴム・樹脂・電装系ですね。
- ホース類
- ブッシュ
- ウェザーストリップ
- 内装樹脂
- 電装部品
こういった部分は、年式相応に弱っている個体が多いです。
さらに純正部品も少しずつ廃盤が増えています。
そのため、SW20は「壊れたらすぐ新品交換」というより、
- リビルド品
- 中古パーツ
- 社外部品
をうまく使いながら維持していく感覚が必要になります。
中古購入後は、吸気系や消耗品を早めにリフレッシュしておくと安心感がかなり変わります。
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デメリット3:実用性は割り切りが必要
SW20は見た目ほど“全く使えない車”ではありません。
実際、トランク容量は意外とありますし、1〜2泊程度の旅行なら普通にこなせます。
ただ、当然ながら万能ではありません。
- 2シーター
- 荷室は限定的
- 車高が低い
- 乗り降りしやすいとは言えない
- 段差や輪止めに気を使う
など、日常では気を使う場面もあります。
特に「家族用メインカー」として考えると、かなり厳しいです。

逆に、趣味車・週末カーとして割り切れる人なら、SW20の魅力はかなり濃く感じられると思います。
MR2 SW20の維持費目安
SW20を検討している人が、かなり気になるのが維持費ですよね。
特に最近は中古価格も上がっているので、「買えたとして、そのあと維持できるのか?」という不安を持つ人は多いと思います。
結論から言うと、SW20は“普通の古い車”より維持費が高くなりやすいです。
ただし、フェラーリやNSXのような“超高額維持系”というほどではありません。
状態の良い個体を選び、無理な改造を避ければ、趣味車として維持している人もまだ多い車です。
燃費はNAとターボで差がある
SW20はどちらも基本的にハイオク指定です。
燃費は乗り方でかなり変わりますが、ざっくり言うと以下くらいが目安になります。
- NA:街乗りで9〜11km/L前後
- ターボ:街乗りで7〜9km/L前後
もちろん、これは個体状態や走り方でかなり変わります。
特にターボは、ブーストを頻繁にかけると一気に燃費が落ちます。
逆に高速巡航は意外と悪くないケースもあります。
最近のハイブリッド車感覚で考えると厳しいですが、90年代ターボスポーツとしては極端に悪い部類ではありません。
旧車重課で税金は高めになりやすい
SW20はすでに全車が13年以上経過しているため、自動車税の重課対象です。
さらに18年以上経過しているので、重量税も増額されています。
つまり、「古いから安い」ではなく、むしろ税負担は重くなっています。
特にスポーツカーは、
- ハイオク指定
- タイヤ代が高い
- オイル量が多め
- 消耗品単価が高い
なども重なるので、コンパクトカー感覚では維持できません。
とはいえ、「毎月とんでもない額が飛ぶ」というより、“突然の修理費に備える車”というイメージのほうが近いですね。
修理費は個体差がかなり大きい
SW20の維持費で一番読みにくいのが、やはり修理費です。
ここは本当に個体差があります。
例えば、整備履歴がしっかり残っていて、長年丁寧に維持されてきた車だと、大きなトラブルなく乗れることもあります。
逆に、“安いから”だけで買った個体は、購入後に一気に修理ラッシュが来ることもあります。
特に注意したいのは、
- エアコン
- 冷却系
- オイル漏れ
- 足回りブッシュ
- クラッチ
- 電装系
あたりですね。
このあたりは、いつ壊れてもおかしくない年式に入っています。
しかもMRレイアウトなので、作業工賃が高くなりやすいんです。
「部品代より工賃が痛い…」というパターン、結構あります。
月額は“通常維持”と“修理積立”で考えたい
SW20を維持するなら、毎月の固定費だけではなく、“突然の出費に備える余裕”もかなり大事です。
例えば、通常維持だけなら、
- 燃料代
- 保険
- 税金積立
- オイル交換
- 車検積立
などで月2〜4万円前後に収まるケースもあります。
ただ、旧車はそこに修理費が乗ります。
例えば、
- エアコン修理
- クラッチ交換
- タービン周辺整備
- 足回りフルリフレッシュ
などが重なると、一気に数十万円単位になることもあります。
だからSW20は、「買えたら終わり」ではなく、“維持する余裕込みで楽しむ車”として考えるのがかなり大事です。
逆に、その覚悟さえできている人には、今でもかなり濃い体験を返してくれる車だと思います。
MR2 SW20中古購入の注意点
今SW20を買うなら、一番大事なのは「どの型か」よりも「どんな状態か」です。
もちろん型式による違いもあります。
ただ、販売終了から25年以上が経過した今は、個体差のほうが圧倒的に大きいんですよね。
同じ5型でも、丁寧に維持されてきた車と、放置気味だった車では別物レベルで状態が違います。
だからこそ、中古購入では“安さ”だけで飛びつかないことがかなり重要です。
中古で狙うなら3型以降が無難
SW20は大きく分けると1型〜5型に分類されますが、初めて買うなら3型以降を選ぶ人が多いです。
理由は、足回りや全体セッティングの熟成が進んでいるからですね。
特に1型は、当時から「ピーキー」という評価が強く残っています。
もちろん、現代タイヤや適切な整備でかなり印象は変わります。
ただ、“旧車MR初心者”という視点で見ると、後期型のほうが入りやすいのは確かです。
一般的なイメージとしては、こんな感じです。
- 1型:初期型らしいクセを楽しむ方向け
- 2型:改良が入り始める
- 3型:人気が高いバランス型
- 4型・5型:完成度重視派に人気
ただし、ここで大事なのは「後期型なら安心」という話ではないことです。
状態の悪い後期型より、しっかり整備された前期型のほうが安心できるケースも普通にあります。
錆は最優先で確認したいポイント
SW20でかなり重要なのが、下回りやボディの錆です。
エンジンや足回りは直せても、深刻な錆は修復費がかなり高額になります。
特に注意したいのは以下の部分ですね。
- サイドシル
- リアフェンダー内側
- ジャッキアップポイント
- トランク周辺
- 下回り全体
見た目がキレイでも、下回りを覗くとかなり進行しているケースがあります。
特に雪国や海沿いで使われていた個体は、慎重に確認したいところです。
「ちょっと茶色い程度」なのか、「腐食して穴が開き始めている」のかで、話がまったく変わります。
可能ならリフトアップして確認したいですね。
修復歴と改造内容はかなり重要
SW20はスポーツカーなので、サーキット走行や峠で使われていた個体も少なくありません。
そのため、修復歴や改造内容はかなり重要です。
特に注意したいのは、リア周りのダメージですね。
MR車はリア側に重量物が集中しているので、事故時の影響も大きくなりやすいです。
例えば、
- 左右で隙間が違う
- まっすぐ走らない
- リアタイヤの減り方が不自然
- 溶接跡が不自然
などは、一度しっかり確認したいポイントです。
また、改造車についても“改造されている=全部ダメ”ではありません。
むしろ、信頼できるショップで丁寧に仕上げられている車もあります。
逆に怖いのは、
- 極端なローダウン
- 安価な車高調
- 雑な配線
- 不明なブーストアップ
- メンテ履歴なし
といった“安く速く見せる方向”の個体ですね。
見た目がカッコよくても、維持面ではかなり苦労するケースがあります。
購入前に確認したい現実的なチェック項目
SW20は旧車なので、「買ったあと全部直せばいい」はかなり危険です。
購入前に、最低限以下は確認したいところです。
- 冷間始動が安定しているか
- 白煙が出ていないか
- エアコンが効くか
- クラッチが滑っていないか
- オイル漏れがないか
- 水温が不自然に上がらないか
- 足回りから異音がしないか
特に冷却系はかなり大事です。
SW20はMRレイアウトなので冷却経路が長く、放置されているとトラブルにつながることがあります。
また、旧車スポーツは「試乗すると印象が変わる」ことも多いです。
数字やレビューだけでは分からない部分も多いので、できれば実車確認と試乗はしたいですね。
事故時や駐車中トラブル対策として、ドラレコを早めに付けておく人も多いです。
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MR2 SW20がおすすめな人・向かない人
SW20は、今でもかなり魅力的なスポーツカーです。
ただ、その魅力は“誰にでも分かりやすいタイプ”ではありません。
むしろ、「このクセが好き」と思える人ほどハマる車ですね。
だからこそ、購入前に“自分に合うタイプなのか”を整理しておくことがかなり大切です。
SW20がおすすめな人
まず、SW20が向いているのはこんな人です。
- 90年代スポーツカーの雰囲気が好き
- ミッドシップ特有の挙動を体験したい
- 運転そのものを楽しみたい
- 多少の手間も趣味として楽しめる
- 現代車にはない刺激を求めている
特に、「速さだけじゃなく、体験として面白い車が欲しい」という人にはかなり刺さります。
SW20は、便利さや快適性では現代車に勝てません。
でも、
- ターボが効いた瞬間の押し出され感
- 軽いフロントの独特な旋回感
- 低くワイドな視界
- リトラクタブルライト世代らしい雰囲気
こういった“感覚的な楽しさ”は、今でもかなり濃いです。
特に週末だけ乗る趣味車としては、今でも満足度が高い部類だと思います。
SW20が向かない人
逆に、SW20があまり向かない人もいます。
- 故障リスクを極力避けたい
- 毎日ノーメンテで使いたい
- 最新の安全装備が欲しい
- 維持費をできるだけ抑えたい
- 運転で緊張感を味わいたくない
こういう人だと、正直かなり疲れてしまう可能性があります。
特に最近の車に慣れていると、SW20の“機械感”は想像以上です。
良くも悪くも、車側が全部フォローしてくれる感じではありません。
また、旧車なので「急に修理が必要になる可能性」もあります。
そのため、“コスパ最優先”で考えると、別の選択肢のほうが現実的なケースも多いです。
購入前に確認したい判断基準
もしSW20を本気で検討しているなら、購入前に以下を一度整理してみるのがおすすめです。
- 年間維持費に余裕があるか
- 突然の修理費を受け入れられるか
- 近くに旧車対応ショップがあるか
- 屋根付き保管ができるか
- 趣味車として割り切れるか
あと、できれば一度は試乗したいですね。
SW20は、文章やスペックだけでは分かりにくい車です。
「怖い」と感じる人もいれば、「これだよこれ!」となる人もいます。
特にMR特有のフロントの軽さや、リア荷重感は、実際に運転するとかなり印象が変わります。
だからこそ、“憧れだけ”より、“自分がそのクセを楽しめるか”が大事なんです。
まとめ:SW20は“覚悟込みで愛される名車”
SW20は、今の基準で見ると決して万能な車ではありません。
維持費もかかりますし、運転も簡単ではないです。
でも、その難しさやクセまで含めて、「スポーツカーらしい」と感じられる人には、今でもかなり特別な1台だと思います。
特に、
- 国産ミッドシップの希少性
- 90年代ターボスポーツの刺激
- 独特なハンドリング
- 今見ても色褪せないデザイン
このあたりは、SW20ならではの魅力ですね。
だからこそ、価格だけで焦って飛びつくより、“長く付き合える個体をじっくり探す”ほうが、結果的に満足度は高くなりやすいです。

もしSW20に乗るなら、ぜひ「速そうだから」だけではなく、“この車のクセごと楽しめそうか”を基準に考えてみてください。
よくある質問
- QSW20は本当に初心者には危険?
- A
「普通に走っているだけで危険」という意味ではありません。
ただ、MRレイアウト特有の挙動があるので、FRやFFとは違ったクセがあります。
特に雨の日や急なアクセルオフでは、リアの動きが大きく出やすいです。
そのため、
- 古いタイヤを使わない
- 足回りを整備する
- いきなり無理をしない
といった基本を守ることがかなり重要になります。
実際には、丁寧に整備された後期型を落ち着いて乗っているオーナーも多いですよ。
- QNAとターボはどっちがおすすめ?
- A
刺激や加速感を重視するならターボ、扱いやすさや自然なフィーリングを重視するならNAがおすすめです。
特に初めてMR車に乗る場合は、「NAのほうが怖くなくて楽しい」と感じる人もいます。
逆にSW20らしい迫力や“90年代ターボ感”を求めるなら、やはり3S-GTEターボは魅力的です。
どちらが正解というより、“何を楽しみたいか”で選ぶ車ですね。
- Q今から買っても部品は大丈夫?
- A
完全に維持不可能という状況ではありません。
ただし、純正部品の廃盤は少しずつ増えています。
現在は、
- リビルド品
- 中古パーツ
- 社外品
を組み合わせながら維持しているオーナーが多いです。
そのため、「壊れても全部新品純正で直せる」と考えるより、“工夫しながら維持する旧車”という感覚に近いですね。







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