はじめに
「カーブで思ったより外に膨らむ」「ハンドルを切ったのに車が内側に切れ込みすぎた」──そんな経験、ありませんか?
実はそれ、ただの運転ミスではなく、オーバーステアやアンダーステアと呼ばれる車のステアリング特性が関係しています。
これらは、車がどんな動きをするかを左右する大切な要素で、スポーツカーはもちろん、一般車でも日常的に起こり得る現象なんです。
この記事では、オーバーステアとアンダーステアの違いや原因、安全に対処する方法をわかりやすく解説していきます。
仕組みを知ることで、あなたのドライビングはもっと安定し、そして楽しくなります🚗💨
「難しそう」と思う方も大丈夫。初心者でもスッと理解できるよう、図解イメージを交えながら丁寧に説明していきますね。
第1章:オーバーステアとアンダーステアとは
まずは、それぞれの意味をしっかり理解しておきましょう。
オーバーステア(Oversteer)とは、カーブ中に車の後ろ(後輪)が横滑りして、車体が内側に切れ込みすぎる特性のことです。ハンドルを切った以上に車が曲がっていくように感じるのが特徴です。
一方で、アンダーステア(Understeer)とは、カーブ中に前輪が滑ってしまい、車が外側に膨らんでいく特性のこと。ハンドルをいくら切っても思ったほど曲がらず、「あれ?曲がらない!」という感覚になるのがこれです。

つまり、簡単に言うと──
- オーバーステア:曲がりすぎる(後ろが滑る)
- アンダーステア:曲がらない(前が滑る)
この違いは、タイヤのグリップ(路面を掴む力)と車の重量配分によって生まれます。速度が上がると、遠心力によってどのタイヤが滑るかが変わり、車の挙動も大きく変化していくんです。

ちなみに、「どちらにも偏らず、速度を上げても旋回半径が変わらない」理想的な特性をニュートラルステアと呼びます。サーキットではこのバランスを取るのが上級テクニックの一つですね。
第2章:原因と発生しやすい駆動方式
オーバーステアとアンダーステアは、どちらもタイヤのグリップ(横滑り)によって生まれます。 では、それぞれどんな原因で起こり、どんな車で発生しやすいのでしょうか?
| 特性 | 現象 | 主な原因 | 発生しやすい駆動方式 |
|---|---|---|---|
| オーバーステア | 速度が上がると車が内側に切れ込みすぎる | 後輪が横滑りし、車の後ろが外へ振られる | FR(後輪駆動) |
| アンダーステア | 速度が上がると車が外側に膨らむ | 前輪が横滑りし、ハンドルを切っても曲がらない | FF(前輪駆動) |
| ニュートラルステア | 速度を上げても旋回軌跡が変化しない | 理想的な前後バランス | 4WDや高性能スポーツカーなど |
FR車(後輪駆動)は前輪で曲がり、後輪で押し出す構造のため、 後輪のグリップが限界を超えるとオーバーステアが発生します。 ドリフト走行は、この特性を意図的に使っているわけですね。
一方、FF車(前輪駆動)は前輪で曲がり、同時に駆動するため、 カーブでアクセルを踏みすぎると前輪が空転し、アンダーステアになりやすい特徴があります。
また、4WD(四輪駆動)は電子制御によって前後の駆動力を最適に分配するため、 基本的にはニュートラルステアに近い挙動を保ちやすいですが、 過信すると限界を超えた瞬間にどちらかの特性へ一気に変化することもあります。

このように、駆動方式によって「どのタイヤが滑るか」「どんな挙動が出やすいか」が変わります。 それを理解しておくことで、コーナー中の車の動きを予測しやすくなります。
第3章:なぜアンダーステアが標準設定なのか
実は、ほとんどの市販車は「アンダーステア」寄りに設計されています。 これはメーカーがドライバーの安全性を最優先しているためです。
オーバーステアは、車の後ろが滑ってスピンに発展しやすく、 一度バランスを崩すとコントロールを取り戻すのが難しいという特徴があります。 一方、アンダーステアは「曲がらないだけ」で済むことが多く、 ハンドル操作よりもアクセルを緩めて減速すれば自然に安定する傾向があるんです。
💡 なぜアンダーステアのほうが安全なのか
- ドライバーが「スピードを出しすぎた」と感覚的に気づける
- アクセルを戻すだけでコントロールを回復しやすい
- スピンや横転など、致命的な事故に発展しにくい
そのため、日常的に使う一般車では軽いアンダーステア設定が基本です。 これは「安全に曲がれないほうが、危険を回避しやすい」という発想に基づいています。
🏎️ スポーツカーはオーバーステア傾向も
一方、サーキット走行や競技を前提としたスポーツカーでは、 オーバーステア傾向にセッティングされることもあります。 理由は、より少ない舵角で素早く車の向きを変えられるためです。
ただし、これは上級者向けの特性。 公道でのオーバーステアは非常に危険で、 突然スピンしてしまうこともあります。
🧠 電子制御による補正も進化
最近の車には、横滑りを自動的に抑えるESC(Electronic Stability Control)や VSC(Vehicle Stability Control)などの電子制御システムが搭載されています。 これらはオーバーステアやアンダーステアを検知すると、 自動的にブレーキやエンジン出力を制御して、車の姿勢を安定させてくれます。

ただし、これらのシステムに頼りきるのは危険です。 電子制御はあくまで「補助」。 ドライバー自身が挙動を理解していれば、より安全でスムーズな運転ができます。
第4章:安全に体感するには?
オーバーステアとアンダーステアの仕組みを理解したら、 次に気になるのは「実際にどういう挙動なのか?」という点ですよね。
とはいえ、実車で試すのは非常に危険です。 特にオーバーステアは、コントロールを誤るとスピンや衝突につながることもあります。
そんなときにおすすめなのが、ドライビングシミュレーターやレーシングゲームでの体験です。
🎮 家で安全に“車の挙動”を学ぶ方法
たとえば、PS5の「グランツーリスモ7」は、 現実の車挙動を忠実に再現したレースシミュレーターとして定評があります。 コーナー進入時にスピードを上げすぎるとアンダーステア、 アクセル操作を誤るとオーバーステア──そんなリアルな感覚を体験できます。
さらに、ステアリングコントローラーの「Logicool G ハンコン G923d」を使えば、 路面のグリップ感や荷重移動まで再現され、 まるで本物の車を操っているような臨場感が味わえます。
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ゲームとはいえ、正確な物理演算とフィードバックが再現されており、 「どのタイミングで車が滑るのか」「アクセルやブレーキ操作でどう変化するのか」を 安全に体験できる優れた教材になります。

シミュレーターで練習しておくと、実際の運転でも車の動きを直感的に掴めるようになりますよ。
第5章:発生時の対処法と予防策
オーバーステアやアンダーステアは、誰にでも起こり得る現象です。 大切なのは、焦らずに正しい操作でコントロールを取り戻すこと。 ここでは、それぞれの対処法と予防のコツを紹介します。
🚗 アンダーステアが起きたときの対処法
アンダーステアは、ハンドルを切っても車が外に膨らむ状態です。 このときにさらにハンドルを切るのはNG! かえってタイヤが滑ってグリップを失い、状況を悪化させてしまいます。
代わりに、次のように対応しましょう。
- ① アクセルをゆるめる:速度を落として前輪に荷重を戻す
- ② ハンドルを少し戻す:前輪が路面を掴み直すのを待つ
- ③ 視線をカーブの出口に向ける:自然に曲がる方向へ意識を導く
スピードを落とすことでタイヤのグリップが回復し、車の向きも整ってきます。 「止まる」よりも「減速して回復を待つ」イメージが大切です。
🏎️ オーバーステアが起きたときの対処法
オーバーステアは、車の後ろが滑って内側に切れ込みすぎる現象。 このときに焦ってブレーキを強く踏むと、さらに荷重が前に移って後輪のグリップが失われ、 スピンしやすくなります。
安全に立て直すには、以下の手順を意識しましょう。
- ① アクセルをゆるめる:急に戻さず、じわっと緩める
- ② ステアリングを切り返す:車の動きに合わせて軽く“カウンター”を当てる
- ③ グリップが戻ったらハンドルを戻す:滑りが収まったら早めに直進方向へ戻す
オーバーステアの対処は繊細さがカギ。 ブレーキを多用せず、滑りの感覚を掴みながら操作することがポイントです。
🧠 予防の基本は「スローイン・ファーストアウト」
コーナーで安定して曲がるためには、進入時のスピードが最も重要です。 プロのドライバーも実践している「スローイン・ファーストアウト(Slow in, Fast out)」を意識しましょう。
これは、カーブに入る前にしっかり減速し、出口で加速するという走り方です。
- 手前で十分に減速 → タイヤに余裕を持たせる
- コーナー中は一定の速度をキープ
- 出口が見えたらアクセルをじわっと踏む

この基本を守るだけで、オーバーステアもアンダーステアもほとんど防ぐことができます。 また、雨や雪など滑りやすい路面では、特に急なハンドル・ブレーキ・アクセル操作を避けることが重要です。
第6章:運転上達のポイント
オーバーステアやアンダーステアを理解したら、 次は「どうすれば上手にコントロールできるか」を身につけていきましょう。
公道では試せない車の挙動や限界を、安全に体験できる方法はいくつかあります。 ここでは、運転スキルを磨くためのおすすめステップを紹介します。
🏁 ① 安全運転講習やドライビングスクールを活用する
最近では、自動車メーカーやサーキットが主催する安全運転講習(ドライビングスクール)が充実しています。 「モビリティリゾートもてぎ」や「鈴鹿サーキット」などでは、初心者から上級者まで参加できる体験型プログラムが用意されています。
プロインストラクターのもとで、ブレーキング・荷重移動・スリップコントロールを学べるので、 机上の知識が実感を伴って理解できます。
🚘 ② シミュレーターで練習を重ねる
先ほど紹介したグランツーリスモ7+Logicool G923dの組み合わせは、 運転フォームの改善やステア操作の練習にもぴったり。 毎日少しずつ走るだけで、カウンター操作の感覚やブレーキの入り方が自然に身につきます。
特に、挙動の変化を「怖い」ではなく「感じ取れる」と思えるようになると、 運転スキルが一段階上がります✨
🔧 ③ 自分の車を“知る”ことも上達への近道
車種ごとに重量配分や駆動方式、タイヤサイズなどが異なるため、 同じコーナーでも挙動がまったく違います。 自分の愛車がどんな特徴を持っているのかを知ることで、 「どこまでが安全な範囲か」を感覚的に掴めるようになります。
メンテナンスも上達の一部。 タイヤの空気圧や摩耗状態を定期的にチェックしておくと、 グリップの変化を感じ取れるようになります。
🏆 まとめると…
- 安全な環境で挙動を体験する
- 反復練習で操作の精度を上げる
- 自分の車の特性を理解する

この3つを意識するだけで、運転の安定感が大きく変わります。 知識と経験を組み合わせることで、あなたのドライビングはより楽しく、そして安全になります。
まとめ
今回は、オーバーステアとアンダーステアの違い・原因・対処法を詳しく解説しました。
それぞれのポイントをおさらいすると──
- オーバーステア:後輪が滑って車が内側に切れ込みすぎる(FR車に多い)
- アンダーステア:前輪が滑って車が外に膨らむ(FF車に多い)
- 原因:タイヤのグリップ低下・速度超過・急な操作
- 対処法:焦らずアクセルをゆるめ、姿勢を立て直す
- 予防法:「スローイン・ファーストアウト」で安全にコーナリング
これらを理解しておくことで、突然の挙動変化にも落ち着いて対応できるようになります。 そして何よりも、車を「操る楽しさ」を実感できるようになるはずです🚗✨
もし理論だけではイメージがつかみにくい場合は、 先ほど紹介したグランツーリスモ7+Logicool G923dで疑似体験してみてください。 “安全に学べる実践教材”としてこれほど適した環境はありません。
車の動きを理解することは、速く走るためだけでなく、 安全に・楽しく・長く運転を楽しむための第一歩です。
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よくある質問
- Qオーバーステアとアンダーステア、どっちが危険?
- A
一般的にはオーバーステアのほうが危険です。 後輪が滑ってスピンしやすく、バランスを崩すと立て直しが難しいためです。 ただし、どちらも速度を控えめにすることでリスクは大幅に減らせます。
- QFF車でもオーバーステアになることはありますか?
- A
あります。代表的なのが「タックイン現象」です。 アンダーステア状態でアクセルを戻すと、前輪に荷重が移り、車が内側に切れ込むように動きます。 この挙動をうまく利用すれば軽快に曲がれますが、やりすぎは危険です。
- QESPやESCなどの電子制御があれば安心?
- A
確かに、現代の車には横滑り防止装置(ESC/ESP)が搭載されており、 滑りを検知すると自動的にブレーキやエンジン出力を調整してくれます。 ただし、これらはあくまで補助装置。 ドライバーの操作が乱暴だと、制御が追いつかないこともあります。


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